- マウスピース矯正とは
- マウスピース矯正のメリット・デメリット
- マウスピース矯正はこのような方にお勧めです
- マウスピース矯正で失敗してしまった人・途中でやめてしまった人
- マウスピース矯正ができないケースとその場合の治療法
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、ブラケットやワイヤーを使用せずに透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯列を整える矯正治療です。マウスピース型の矯正装置（アライナー）を約2週間ごとに違う形のアライナーに交換することで、歯に力を徐々に加え少しずつ歯を動かします。ワイヤー矯正よりも小さく一定の力を歯に加えるので、痛みが少ないです。また、ご自身で取り外しができるので今まで通りの食事と歯磨きができます。器具も目立ちにくく、精神的ストレスが少ない矯正治療です。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
メリット
目立ちにくい
薄く透明な素材のマウスピースを使用するため、矯正中でも目立ちにくいです。人前に立つ機会が多い方も人目を気にせず矯正治療をすることができます。
トラブルが少ない
マウスピース矯正は着脱可能なので、歯磨きもしやすくむし歯や歯周病などのトラブルが他の矯正器具よりも生じにくいです。また、器具を取り外した状態で食事をするので、硬いものや粘着性のあるものを食べても矯正器具が取れてしまうなどの心配もありません。
金属アレルギーの人も利用できる
マウスピース矯正は樹脂素材のアライナーと歯科用プラスチックのアタッチメントを使用するので、金属アレルギーの人でも心配なく治療を受けることができます。
痛みが少ない
マウスピース矯正は少しずつ歯を動かすので歯にかかる力は小さく一定で、治療中の痛みが少ないです。
デメリット
装着時間を遵守しないと治療効果に影響が出る
マウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着が必要です。装着時間が不足すると、治療が計画通りに進まないことがあり、治療期間が延びたり、マウスピースが合わなくなったりします。また、歯科医師の指示通りにマウスピースを交換しないと治療が進まないため、装着時間や交換のタイミングを守ることが重要です。
複雑な症例には適応できない
マウスピース矯正は歯を大きく動かすことが難しいため、複雑な不正咬合には適応できないことがあります。
奥歯のかみ合わせが悪くなる可能性がある
マウスピース矯正中は奥歯に一定の圧力がかかり続けるので、奥歯が沈んでしまい、かみ合わせに影響が出てしまう可能性もあります。治療中は歯科での定期的なメンテナンスで歯や骨の状態を確認しておくことが大切です。
マウスピース矯正はこのような方にお勧めです
マウスピース矯正が適している人
軽度の不正咬合の人
マウスピース矯正は、歯を内側や外側に動かすことには優れていますが、歯を前や後ろに大きく動かすことは苦手なので複雑な歯並びの方には適応できない場合があります。軽度の不正咬合の方にはマウスピース矯正での治療が適しています。
矯正中の見た目が気になる人
マウスピース矯正の器具は薄く透明な素材なので装着していても周りの人に気づかれにくいです。接客業や営業職、成人式や結婚式などのイベントを控えている方など、矯正治療中の見た目が気になる方に適しています。
アレルギーがある人
マウスピース矯正で使用するアライナーは透明な樹脂でできています。また、歯につけるアタッチメントの素材も歯科用プラスチックなので、金属を歯に装着することがありません。マウスピース矯正は金属アレルギーがある方も安心して治療を受けることができます。
ワイヤー矯正が適している人
重度の不正咬合や骨格に問題がある方、歯を大きく移動させる必要がある方、矯正器具の着脱が面倒な方、接待や外食が多いなどの理由で1日20時間以上の装着が難しい方はマウスピース矯正よりもワイヤー矯正の方が適しています。当院では目立たないワイヤー矯正にも対応していますので、ワイヤー矯正の見た目が気になる方はご相談ください。
マウスピース矯正で失敗してしまった人・途中でやめてしまった人
マウスピース矯正の適応がない歯並びだった
マウスピース矯正は歯を大きく動かす必要のある複雑な歯並びや、骨格に起因する重度の不正咬合には適応できない場合があります。無理に使用すると治療が長引いたり、かみ合わせが悪化する可能性があります。歯科医師の診断とカウンセリングを通じて、症状に合った治療法を選ぶことが重要です。
マウスピースの装着時間を遵守していなかった
マウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着が必要です。装着時間が不足すると治療が遅れたり、マウスピースが合わなくなったりします。また、歯科医師の指示に従ってマウスピースを交換しないと、治療がうまく進まないため、装着時間や交換のタイミングを守ることが重要です。
マウスピース矯正ができないケースとその場合の治療法
マウスピース矯正ができないケース
- 抜歯が必要・大幅な歯の移動が必要な歯並び
- むし歯や歯周病がある
- 顎の骨格に問題がある
- 1日20〜22時間以上の装着が難しい