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60代で歯がボロボロの人の割合は?抜ける原因や歯の治療法を紹介

歯がボロボロ

60代で歯がボロボロの人の割合は?抜ける原因や歯の治療法を紹介

元々28本ある歯ですが、55〜64歳の歯の平均本数は24.5本、65〜74歳の歯の平均本数は20.8本です。60代になると歯がボロボロになってしまう人が増えます。

本記事では、60代で歯がボロボロの人の割合や歯が抜ける原因、おすすめ治療法や放置するリスクなどについてまとめました。

歯医者の目線から、本音で解説をします。

記事を最後までチェックすれば、60代で「歯がボロボロ」と悩むあなたが、何をすれば良いのかが明確になりますよ。

なお50代の方は、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:50代で歯がボロボロ・入れ歯の人の割合は?放置すると恥ずかしいのか、具体的な治療法を紹介

60代から歯がボロボロの人の割合は増えてくる

人の歯は、親知らずを除くと全部で28本あります。

以下は、親知らずを含む歯の平均本数を年齢階級別にまとめたグラフです。

60代から歯がボロボロの人の割合は増えてくる

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯の喪失の実態

15〜44歳で歯の平均本数が28本を上回っているのは、親知らずを抜いていない人がいるからです。

そして歯の平均本数が28本を下回る45歳以上を表にまとめると、以下のようになります。

年齢

歯の数

45〜54歳

27.0本

55〜64歳

24.5本

65〜74歳

20.8本

75歳〜

15.7本

45〜54歳で初めて歯の平均本数が28本を下回りました。そしてそれ以降は、10歳ごとに歯の平均本数が大きく減っていきます。

以上から、60代を過ぎると歯がボロボロな人の割合が増えることが分かります。

60代で入れ歯の人の割合は?

続いて以下は、義歯の使用状況を年齢別にまとめたグラフです。

60代で入れ歯の人の割合は?

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯の喪失の実態

60代の55〜73%ほどが、何らかの義歯を使用していることが分かります。

以下は、55歳以上で入れ歯をしている人の割合です。

 

部分入れ歯

総入れ歯

55〜64歳

約15%

約3%

65〜74歳

約35%

約12%

歯の本数が減るにつれて、何らかの義歯を使用する人の割合は増えます。

そして歯を喪失した状態で治療をせずに放置したり、義歯を付けなかったりすると、いわゆる歯がボロボロの状態になってしまいます。

60代で歯がボロボロを放置する人は減っている

続いて以下は、歯の喪失状況の推移を年齢別にまとめたグラフです。

60代で歯がボロボロを放置する人は減っている

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯の喪失の実態

年齢を問わず、歯の本数は昔と比べて増えています。これはつまり、ボロボロの歯を放置せずにきちんと治療を受ける方が増えたということです。

例えば55〜64歳の歯の数は、1957年には約15本でした。一方2016年には、約24本となっています。

また65〜74歳の歯の本数は、1957年には約10本でした。一方2016年には、約21本となっています。

何十年も前は、歳を重ねればそれなりに歯がボロボロになるのは当たり前でした。しかし多くの方が治療を受けるようになった現在では、ボロボロの歯を放置すると目立ってしまい、恥ずかしい思いをします。

関連記事:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人必見!勇気を出す秘訣と放置するリスク

60代で歯が抜ける3つの原因

以下は、歯の喪失の原因を年齢階級別にまとめたグラフです。

60代で歯が抜ける3つの原因

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯の喪失の原因

上記を参考に、60代の歯が喪失する原因を多いものから順に並べると以下のとおりです。

  • 歯周病
  • う蝕(うしょく)
  • 破折

1つずつ詳しく見てみましょう。

歯周病

60代の歯が抜ける原因として一番多いのは、歯周病です。

歯周病とは歯と歯茎の間に細菌が侵入して歯肉や骨を溶かし、歯が抜ける可能性のある病気です。

歯周病は、歯垢と呼ばれる細菌の塊によって引き起こされます。そして歯垢は、歯磨きが不十分な場合に歯と歯茎の間に溜まっていきます。

また糖尿病の方は歯周病になりやすいので要注意です。

関連記事:糖尿病だと歯がボロボロになるって本当?5つの原因よくある誤解を解説

う蝕(うしょく)

60代の歯が抜ける原因として2番目に多いのがう蝕です。う蝕とはつまり、虫歯のことです。

虫歯菌は口内に残る糖を分解して酸性になり、歯を溶かして虫歯にします。そして虫歯を放置すると、以下のように進行していきます。

  • 初期の虫歯
  • エナメル質の虫歯
  • 象牙質の虫歯
  • 神経まで達した虫歯
  • 歯根まで達した虫歯

歯の表面から、内部までどんどん虫歯が進行するイメージです。そして虫歯が象牙質に達したあたりから、いわゆる「歯がボロボロ」の状態になります。

虫歯が歯根まで達すると、歯が機能しなくなり抜歯となります。

破折

破折(はせつ)とは、歯が割れたり折れたりした状態を指します。

60代の歯が抜ける原因として歯周病とう蝕に次いで3番目に多いのが破折です。

歯の頭の部分が割れたり欠けたりするだけであれば、修復できます。しかし歯の根っこが割れたり亀裂が入ったりすると、抜歯になるケースがほとんどです。

歯がボロボロで悩む60代におすすめの治療法は?

歯がボロボロで悩む60代には、以下3つの治療法がおすすめです。

  • ブリッジ
  • インプラント
  • 入れ歯

それぞれ詳しく見てみましょう。

ブリッジ

ブリッジは、虫歯や外的衝撃などの理由で欠損した歯を補うための治療法です。両隣の歯を支えとして、まるで橋を架けるように歯を補うことから「ブリッジ」と言います。

治療費の相場は以下のとおりです。

  • 保険適用:30,000〜45,000円
  • 保険適用外:240,000〜540,000円

ブリッジでは、歯を入れ歯のように着脱する必要がありません。よって両隣に丈夫な歯がある場合には、おすすめの選択肢です。

インプラント

インプラントは、あごの骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。

治療費の相場は以下のとおりです。

  • 保険適用:原則なし
  • 保険適用外:400,000〜700,000円

インプラントを行えば、歯がボロボロの状態からでも、芸能人のように綺麗な歯を手に入れられます。

インプラントは、審美性・強度などあらゆる観点でベストな選択肢です。

しかし歯周病になってしまうと、インプラントができなくなるケースもあるので要注意です。

「いつかインプラントにしようかな」とお考えであれば、できるだけ早めの治療をおすすめします。

入れ歯

入れ歯もブリッジと同様に、欠損した歯を補うために用いられます。取り外し可能である点が、ブリッジとの違いです。

治療費の相場は以下のとおりです。

  • 保険適用:総入れ歯:30,000円程度、部分入れ歯:20,000円程度
  • 保険適用外:総入れ歯:300,000〜700,000円、部分入れ歯:100,000〜400,000円

保険適用の入れ歯は、今回紹介する治療法のなかで最も費用のかからない選択肢です。

しかし毎日の着脱や洗浄の手間、入れ歯を外した状態を他人に見られるのが恥ずかしいといった理由から、好まれる選択肢ではありません。

60代が「歯がボロボロ」を放置するとどうなる?

60代が「歯がボロボロ」を放置すると、以下の状態を引き起こします。

  • 治療費がどんどん高額になる
  • 心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが増える
  • 生活の質が低下する

1つずつ詳しく解説します。

治療費がどんどん高額になる

虫歯は以下の順番で進行するとお伝えしました。

  • 初期の虫歯
  • エナメル質の虫歯
  • 象牙質の虫歯
  • 神経まで達した虫歯
  • 歯根まで達した虫歯

そして虫歯の進行度合いに応じて、治療法も変わります。

例えばまだ歯がある状態ですと、被せ物だけで済みます。一方歯が欠損してしまうと、被せ物では治療ができません。ブリッジの治療を行うこととなります。

また両隣の歯も欠損している場合には、ブリッジではなくインプラントをすることになるでしょう。

このように「歯がボロボロ」を放置すればするほど、治療費は高額になっていきます。

すでに歯がボロボロの場合、それなりの治療費はかかります。しかし今が一番、治療費を抑えられるタイミングです。

関連記事:歯がボロボロだと治療費はいくらに?お金がない場合の対処法も紹介

心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが増える

歯がボロボロの状態を放置していると、口内の細菌が血液に入って、全身を巡ります。

よって心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが増えてしまいます。こういった病に倒れてしまっては、虫歯どころの話ではありません。

また歯がボロボロだと、歯周病になりやすいです。そして歯周病になると、糖尿病の悪化につながります。

このように「歯がボロボロ」は「歯」だけの問題ではありません。

心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がる60代だからこそ、歯がボロボロのまま放置しておくべきではありません。

生活の質が低下する

歯がボロボロになると、以下の理由から生活の質が低下します。

  • 食事が困難になる
  • 発音が困難になる
  • 自信を失う

歯がボロボロになると硬い食べ物を食べられなくなります。それが栄養バランスの悪化や咀嚼機能の低下、消化不良につながりかねません。

また前歯がボロボロになると、サ行やタ行のような前歯を使う音が発音できなくなります。

さらに自分の歯を見られたくないという思いから、人と接することに恐怖や不安を感じてしまい、家に引き篭もるようになってしまうかもしれません。

このように「歯がボロボロ」の放置は、生活の質全体に影響を及ぼします。

関連記事:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人必見!勇気を出す秘訣と放置するリスク

「ボロボロの歯」の治療はトラストデンタルクリニックにお任せください

「ボロボロの歯」の治療はトラストデンタルクリニックにお任せください

トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。

「ボロボロの歯」の治療を得意としており、実績も豊富です。

「ボロボロの歯」の治療はトラストデンタルクリニックにお任せください

▲当院での治療例

当院では、問診で状況をお伺いし、ご納得いただいた場合にのみ治療を致します。急な治療は行いませんので、ご安心ください。

また当院では、治療時の痛みを抑えたい方のために麻酔の選択肢を複数用意しています。麻酔注射が怖い方には、注射の痛みを和らげる表面麻酔を行います。

それでも不安な方には、静脈内鎮静法というほとんど眠っている状態で行う治療の選択肢もあるのでぜひご相談ください。

仕事で忙しい方や遠方から通われる方のための、短期集中治療の選択肢もご用意しています。

首都圏の60代で「歯がボロボロ」とお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。

>>当院の歯科治療について詳しく見てみる

まとめ

60代で歯がボロボロの人の割合や歯が抜ける原因、おすすめ治療法や放置するリスクなどについて解説しました。

60代は、歯の治療をしている人としていない人の差が顕著に現れる年代です。歯の治療をする人の割合が増えている分、歯がボロボロだと目立ってしまいます。

歯医者は歯の治療をする場所です。よって「歯がボロボロだから見せるのが恥ずかしい…」と感じる必要はありません。

この記事を読んでいる今の勢いを利用して、早速歯医者に相談の予約をしてみましょう。数ヶ月で綺麗な歯を手に入れることも不可能ではありません。

>>当院の歯科治療について詳しく見てみる