20代でもインプラントは可能!割合やデメリット、治療の選択肢について解説
20代は重度の疾患がない限り、問題なくインプラント治療を受けられます。しかし、20代でインプラント治療を受ける人の割合は、わずか2.6%です。
そもそも20代のうちに、インプラント治療が必要なほど虫歯が進行する方はそれほど多くありません。
また虫歯が進行しても、費用を抑えられるブリッジを選択する方が多い印象です。
今回は20代でインプラント治療を受ける人の割合やデメリット、インプラント以外の選択肢などについてまとめました。
インプラント治療を得意とする歯科医の目線から、忖度なしの本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、あなたにぴったりな治療法が明確になります。
20代でもインプラント治療は問題なく受けられる
インプラント治療の適正年齢は、20〜80歳とされています。そのため20代であれば問題なく治療を受けられます。
インプラントは、顎骨に人工歯根を埋め込む治療法です。そのため顎骨が成長段階にある未成年は、原則としてインプラント治療を受けられません。
顎骨の成長に伴って位置がずれたり、噛み合わせに悪影響が出たりする可能性があるからです。
しかし、20代でも抱えている疾患によっては治療を受けられないケースがあります(糖尿病など)。詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:インプラントできない人はどんな人?特徴やできないと言われた場合の選択肢を紹介
20代でインプラント治療を受けている人の割合
「厚生労働省 令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要 16ページ」によると、20代のインプラント装着率は2.6%です。
なおそれ以外の世代も含めた、インプラント装着率の違いは以下のようになります。
年齢 |
インプラント装着率 |
10代 |
0% |
20代 |
2.6% |
30代 |
1.3% |
40代 |
0.7% |
50代 |
6.1% |
60代 |
8.1% |
70代 |
9.8% |
80歳以上 |
7.8% |
40代まではインプラント治療を受ける方はほとんどおらず、50代から増えていることが分かります。
関連記事:インプラントに年齢制限はないが適正は20〜80歳!割合や年齢よりも大事な基準を紹介
20代でインプラント治療を受けるデメリット
20代でインプラント治療を受ける主なデメリットは、以下の3つです。
- 費用がかかる
- 治療期間が長い
- 一生使えるわけではない
それぞれ詳しく解説します。
費用がかかる
インプラント治療には、1本あたり40〜70万円の費用がかかります。複数本の歯を同時にインプラントにする場合、数百万円の治療費がかかるケースも珍しくありません。
そしてインプラント治療には、原則として保険が適用されません。そのため40〜70万円全額の負担が必要です。
20代は、社会に出て間もないということもあり、他の世代と比べて金銭的な余裕がありません。そのため治療費が大きな負担となります。
費用を理由に、他の治療法を選択する方も少なくありません。
関連記事:インプラント費用は1本40〜70万円! 前歯と奥歯の違いや費用を抑える5つの方法を紹介
関連記事:インプラントが保険適用になったのはいつから?条件が厳しすぎるって本当?将来についても解説
治療期間が長い
インプラントは、治療に期間のかかる選択肢です。具体的には最短でも3ヶ月、平均で7.5ヶ月ほどかかります。
一方、ブリッジや入れ歯の治療期間は2〜4週間となっています。
そのため、学業や仕事と両立しながら治療を受けるのが大変という方もいらっしゃるでしょう。
インプラントの治療期間が長いのは、抜歯と人工歯根埋入の合計2回、外科手術を行うためです。
外科手術後は、傷口の治りを待つために、数ヶ月の待機期間が必要です。なお待機期間には仮歯を装着できるので、その点はご安心ください。
また、抜歯即時埋入法によって抜歯と人工歯根の埋入を同日に行えば、治療期間を最短3ヶ月に短縮できます。
関連記事:インプラントの平均治療期間は7.5ヶ月!最短で3ヶ月!歯がない期間や食事について解説
関連記事:インプラントの抜歯即時埋入とは?メリット・デメリットや費用について解説
一生使えるわけではない
インプラントの寿命は、10〜15年とされています。どんなに長持ちしても、30年ほどで寿命がきます。
そのため20代でインプラント治療を受けた方は、必ずどこかで再治療をしなければなりません。
その際、当然治療費がかかります。なお治療費は、交換する部位などによって変動します。
インプラントは3つのパーツで構成されているのですが、それらすべてを取り替える場合、最初に治療した際と同じくらいの費用がかかるでしょう。
一方、60代でインプラント治療を受けた方は、そのまま一生使えるケースもあります。
関連記事:インプラントの寿命は平均10〜15年!交換費用や寿命が来たらどうするかを解説
関連記事:インプラント治療のメリット5つとデメリット6つを徹底解説【後悔したくない方必見】
20代で歯がボロボロになった方のインプラント以外の選択肢
歯がボロボロになった方の治療法は、インプラントだけではありません。ここでは以下3つの選択肢について紹介します。
- ブリッジ
- 入れ歯
- セラミック
1つずつ詳しく見てみましょう。
ブリッジ
ブリッジは、両隣の歯を支えとして、橋(ブリッジ)をかけるように人工歯を装着する治療法です。
費用は保険適用で1本3〜4.5万円、自由診療で1本4〜54万円となっています。いずれにせよインプラントよりも安く済みます。
しかし保険適用では、犬歯より奥の歯には銀歯しか使えなかったり、素材の強度が低かったりするのがデメリットです。
また、両隣の健康な歯を削る必要があります。両隣の歯も虫歯が進行している場合には、選択できません。
インプラントとブリッジを併用して治療費を抑える選択肢も存在します。
関連記事:インプラントとブリッジはどっちがいい?費用の違いや併用の選択肢について解説
入れ歯
入れ歯は、歯根に達した虫歯に対する治療法のなかで、最も費用を抑えられる選択肢です。入れ歯の治療費の目安は、以下のとおりです。
保険適用 |
総入れ歯:30,000円程度 部分入れ歯:20,000円程度 |
保険適用外 |
総入れ歯:300,000〜700,000円 部分入れ歯:100,000〜400,000円 |
入れ歯は、インプラントやブリッジと異なり、着脱が必要です。毎日寝る前などに外して、洗浄する必要があります。
また「20代で入れ歯はちょっと…」と思う方も多いでしょう。食事や会話中に外れないかと常に心配していなければなりません。
そのため、費用面以外ではおすすめできる選択肢ではありません。
しかし、複数の歯がボロボロになっている場合には、治療費の観点から入れ歯を選択せざるを得ないケースもあります。
関連記事:20代で若いのに歯がボロボロになる原因は?放置した将来についても解説
セラミック
セラミックとは、人工歯に使用される素材のことです。例えばインプラント治療にも、セラミックは用いられます。
しかし世間一般では「綺麗で白い詰め物や被せ物の治療」といったニュアンスでセラミックという言葉を使うケースが多いです。
虫歯の進行度合いによっては、抜歯が必要なく、詰め物や被せ物で済む場合があります。
その場合には、審美性や耐久性の観点から、セラミックがおすすめです。詰め物で5〜12万円、被せ物で8〜18万円の治療費がかかりますが、白くて丈夫な歯を手に入れられます。
セラミックについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:インプラントとセラミックの違い5つ!値段やどちらが向いているかを解説
20代で虫歯が気になる方はとにかく早めの受診が大切
しばらく歯医者に行っておらず「虫歯をなんとかしなきゃ」という思いから、インプラントについて調べている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、歯が黒くなっているからといって、虫歯が歯根に達しているとは限りません。
インプラント治療ではなく、被せ物や詰め物で済むケースもあります。
虫歯は、風邪のように良くなりません。一度虫歯になってしまうと、治療をしない限りそこから悪化するのみです。
そのため、とにかく早めの受診をおすすめします。
20代のインプラント治療はトラストデンタルクリニックにおまかせください
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。当院では、インプラント治療に関するさまざまな選択肢を用意しています。
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいたうえで治療を行います。
▼当院における前歯4本の治療事例(インプラント2本・ブリッジ2本、治療期間6ヶ月、治療費132万円)

Before

After
当院の強みは、サージカルガイドを使用した、メスを使わない低侵襲インプラント治療です。
低侵襲インプラント治療によって術後の痛み・腫れは軽減されます。手術時間も短縮され、20分で終わるケースも珍しくありません。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
20代でインプラント治療を受ける人の割合やデメリット、インプラント以外の選択肢などについて解説しました。
20代のインプラント治療には、主に費用面でデメリットがあります。本当に抜歯が必要なのか、それとも詰め物や被せ物で済むのか、まずは診察を受けてみましょう。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。