インプラントできない人はどんな人?特徴やできないと言われた場合の選択肢を紹介
誰もがインプラント治療を受けられるわけではありません。
例えば、未成年者や高齢者、糖尿病などの疾患がある人はインプラント治療を受けられない可能性があります。
インプラント治療を検討するにあたって「そもそも自身が治療を受けられるのかを知りたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
今回はインプラント治療ができない人はどんな人か、できないと言われた場合の4つの選択肢についてまとめました。
インプラント治療を得意とする歯科医の目線から、忖度なしの本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、あなたがインプラント治療を受けられるのか、受けられないとすれば何をすれば良いのかが明確になります。
インプラント治療ができない人はどんな人?
以下のいずれかに当てはまる方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。
- 18歳以下の未成年
- 高齢者
- 重度の歯周病や虫歯がある人
- 糖尿病などの疾患がある人
- ヘビースモーカーの人
- 治療が怖い人
それぞれ詳しく解説します。
18歳以下の未成年
インプラント治療に、法律上の年齢制限はありません。しかし、18歳以下の未成年者はインプラント治療を受けるべきではないとされています。歯科医院でも、年齢を理由に断られるでしょう。
18歳以下だとインプラント治療を受けられない原因は、顎骨が発達途中だからです。
インプラント治療では、顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着します。
18歳以下だと、成長に伴って位置がずれたり、噛み合わせに悪影響が出たりする可能性があります。
そのため、18歳以下では原則としてインプラント治療は受けられません。
なお、インプラントを始められる年齢の目安は20歳以上とされていますが、実際には歯科医がレントゲンやCTで顎骨の成長具合を確認したうえで判断します。
高齢者
年齢が高すぎても、インプラント治療は受けられません。体力の低下によって、治療に耐えられなくなる可能性があるためです。
インプラントは外科手術を伴う治療法です。抜歯と人工歯根の埋入時の合計2回、手術をします。
年齢制限はありませんが、80歳までとするケースが一般的です。
なお、年齢を重ねると疾患が増えたり、骨密度が低下したりします。これも高齢者になるとインプラント治療を受けられなくなる原因の1つです。
そのため、60〜70代でインプラント治療を検討している方は早めのご来院をおすすめします。
関連記事:インプラントに年齢制限はないが適正は20〜80歳!割合や年齢よりも大事な基準を紹介
重度の歯周病や虫歯がある人
インプラント治療は、口腔内が健康であることが大前提です。
重度の歯周病や虫歯がある場合、人工歯根を埋め込んでも周囲の歯肉や骨が細菌感染を起こし、治療が失敗に終わるリスクがあります。
また、歯周病は歯を支える顎骨を溶かす疾患であるため、人工歯根の安定性にも悪影響を与えるでしょう。
重度の歯周病や虫歯がある方は、まずそちらの治療をひと通り終わらせてから、インプラント治療を受けられるかどうかを再評価する流れとなります。
長い間歯医者に行っておらず「思い切ってインプラント治療を受けてみようか」とこの記事に辿り着いた方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
関連記事:歯がボロボロすぎて歯医者に行けない人必見!5つの原因と放置の危険性を解説
糖尿病などの疾患がある人
糖尿病は、免疫力や傷の治りに悪影響を与えます。そのため、人工歯根がうまく定着しなかったり、感染症のリスクが高まったりします。
このように抱えている疾患や程度によっては、インプラント治療を受けられません。
しかし疾患があるからといって、すぐに諦める必要はありません。糖尿病でも、血糖値がコントロールされていれば、治療を受けられるケースがあるからです。
何らかの疾患を抱えていて、治療を受けられるか不安な方は、歯科医に相談してみましょう。
なお、糖尿病だと虫歯のリスクも高まります。詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:糖尿病だと歯がボロボロになるって本当?5つの原因よくある誤解を解説
ヘビースモーカーの人
喫煙はインプラント治療の大敵とされています。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が、血流を悪化させて傷の治りを遅らせるからです。また、インプラント周囲炎のリスクを高めることも分かっています。
インプラント周囲炎とは?:
インプラント周囲の歯茎や骨が歯周病菌に感染した状態。インプラント版の歯周病。
喫煙者でもインプラント治療は受けられます。しかし、治療後しばらくは禁煙をするように指示されます。
禁煙ができないほどヘビースモーカーの場合は、インプラント以外の選択肢を検討すべきでしょう。
また、インプラント治療を受けるかどうかにかかわらず、喫煙者は虫歯や歯周病になりやすいとされています。
治療が怖い人
インプラントは、外科手術を伴う治療法です。抜歯と人工歯根埋入の合計2回、手術をします。
インプラント治療では局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。
局所麻酔に使う針も細いので、チクっとした痛みもほとんど感じません。
しかし、それでも治療が怖いと感じる方は多いでしょう。過去の歯科治療に強いトラウマを抱えている方は尚更です。
「歯医者に行かなきゃ」と思っているものの、恐怖に打ち勝てずに何年もそのままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
インプラント治療を受けるには、治療への恐怖にも打ち勝たなければなりません。
関連記事:インプラントが怖いと言われる理由と実は怖くない理由を各5つ本音で解説
インプラント治療ができないと言われた場合の選択肢
インプラント治療ができないと言われた場合の選択肢は、大きく以下の4つです。
- 骨造成手術
- 虫歯の治療
- 局所麻酔+αの麻酔
- インプラント以外の治療法
1つずつ詳しく見てみましょう。
骨造成手術
インプラント治療を断られる主な理由の1つが、顎の骨量不足です。
インプラントは、顎骨に人工歯根を埋め込む治療法です。そのため骨が薄かったり、高さが足りなかったりすると安定しません。
顎骨の厚さや量が原因でインプラント治療を受けられない場合には、骨造成手術がおすすめです。
詳しい解説は省略しますが、骨造成手術にはサイナスリフトやソケットリフトなどの方法があります。
骨造成手術を受けるには、追加で数ヶ月の治療期間と費用がかかります。
関連記事:インプラントの平均治療期間は7.5ヶ月!最短で3ヶ月!歯がない期間や食事について解説
虫歯の治療
虫歯は、以下の順序で進行していきます。
- C0:初期の虫歯
- C1:エナメル質の虫歯
- C2:象牙質の虫歯
- C3:神経まで達した虫歯
- C4:歯根まで達した虫歯
インプラント治療を受ける歯の大半は、C4の歯根まで達した虫歯です。しかしその周りに、C3の神経まで達した虫歯などがある場合は、治療を受けられないかもしれません。
そのため、インプラント治療を受ける前に、虫歯の治療から始めなければならないケースもあるでしょう。
しかし、虫歯を治療すれば問題なくインプラント治療を受けられます。この機会にまとめて治療を受けて、虫歯をゼロにするのも良いでしょう。
特に何年も歯医者に行っていない方は、インプラントにしたい箇所以外も、虫歯がある程度進行している可能性が考えられます。
関連記事:歯がボロボロすぎて歯医者に行けない人必見!5つの原因と放置の危険性を解説
局所麻酔+αの麻酔
インプラント治療では局所麻酔を使用するため、痛みはありません。しかしそれでも、治療に対して怖さを感じる方はいるでしょう。
こういった場合には、局所麻酔+αの麻酔がおすすめです。
例えば、局所麻酔で針が刺さる感覚を抑えたいのであれば、表面麻酔がおすすめです。歯茎の表面に麻酔薬を塗布することで、注射の感覚が和らぎます。
意識がある状態で外科手術を受けるのが怖い場合は、静脈内鎮静法がおすすめです。
点滴によって鎮静剤や麻酔薬を投与することで、眠っているような感覚のなかで治療を受けられます(全身麻酔のように本当に意識を失っているわけではない)。
インプラント治療における麻酔については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:インプラントの麻酔方法・種類は2つ!静脈内鎮静法・局所麻酔の特徴や費用を紹介
インプラント以外の治療法
インプラント治療をどうしても受けられないのであれば、他の治療法も選択肢の1つです。
インプラントは、虫歯が歯根まで達した方のための治療法です。そして同様に、虫歯が歯根まで達した方が選択できる治療法としては、入れ歯とブリッジがあります。
ブリッジとは、両隣の歯を支えにして、橋(ブリッジ)のように人工歯を固定する治療法です。そのため両隣の歯が健康でなければ選択できません。
入れ歯には、ブリッジのような制限はありません。しかし、毎日着脱と洗浄が必要という最大のデメリットがあります。
歯を失った際の治療法は、インプラントだけではありません。自分に合ったものを選びましょう。
関連記事:インプラントとブリッジはどっちがいい?費用の違いや併用の選択肢について解説
インプラント治療はトラストデンタルクリニックにおまかせください
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。当院では、インプラント治療に関するさまざまな選択肢を用意しています。
当院の強みは、サージカルガイドを使用した、メスを使わない低侵襲インプラント治療です。
低侵襲インプラント治療によって術後の痛み・腫れは軽減されます。手術時間も短縮され、20分で終わるケースも珍しくありません。
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいたうえで治療を行います。
▼当院における前歯4本の治療事例(インプラント2本・ブリッジ2本、治療期間6ヶ月、治療費132万円)

Before

After
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
インプラント治療ができない人はどんな人か、できないと言われた場合の4つの選択肢について解説しました。
インプラント治療を受けられるかどうかは、歯科医の判断によって決まります。疾患があっても治療を受けられるケースもあります。
不安な方は、治療を受ける受けないにかかわらず、まずは歯科医に相談してみましょう。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。