前歯のインプラントにかかる値段は1本40〜70万円!10年後も後悔しない治療法を紹介
前歯のインプラント治療にかかる値段は1本40〜70万円です。2本だと80〜140万円といった形で、本数に比例してかかる費用も増えます。
インプラント治療では抜歯後2〜6ヶ月の待期期間がありますが、その期間は仮歯を装着するため安心です。
口の中で一番目立つのが前歯です。インプラント治療がうまくいけばコンプレックスを解消できるでしょう。しかし、前歯のインプラント治療で後悔する方がいるのも事実です。
今回は、前歯のインプラント治療にかかる値段や後悔する理由、10年後も後悔しないためにやるべきことなどについてまとめました。
インプラント治療を得意とする歯科医の目線から、忖度なしの本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、前歯のインプラント治療に関する不安がひと通り解決します。
前歯のインプラント治療にかかる値段は1本40〜70万円
前歯のインプラント治療にかかる値段は、1本40〜70万円です。使用する素材や追加で必要となる治療・麻酔などによって値段は変わります。
例えば、金属を使用しないジルコニアインプラントでは、費用が余分にかかります。顎骨の厚みが足りず、骨造成手術が必要になる場合も、追加で費用がかかるでしょう。
また局所麻酔に加えて、表面麻酔や静脈内鎮静法などの選択肢を希望する場合も同様です。
インプラントには、原則として保険が適用されません。すべて自由診療です。そのため治療を受けるには、前歯1本あたり40〜70万円の費用がかかります。
関連記事:インプラント費用は1本40〜70万円! 前歯と奥歯の違いや費用を抑える5つの方法を紹介
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関連記事:インプラントの麻酔方法・種類は2つ!静脈内鎮静法・局所麻酔の特徴や費用を紹介
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前歯を2本インプラントにする際にかかる費用は80〜140万円
オールオン4という方法で、すべての歯を同時に治療する場合、1本ずつインプラント治療を行うよりもいくらか割安になります。
しかし、数本の治療の場合、本数によって1本あたりの値段が変わることはありません。
そのため、前歯を2本インプラントにする際にかかる費用は、1本にかかる費用40〜70万円を単純に2倍にした80〜140万円です。
関連記事:歯を全部インプラント(オールオン4)にする際の費用は480〜960万円!デメリットも本音で解説
前歯のインプラント治療にかかる費用を抑えるにはブリッジとの併用もおすすめ
インプラントの本数が増えるほど、治療費はかさみます。
そのため前歯のインプラント治療にかかる費用を抑えたいのであれば、ブリッジとの併用がおすすめです。
▼当院における前歯4本の治療事例(インプラント2本・ブリッジ2本、治療期間6ヶ月、治療費132万円)

Before

After
前歯4本のインプラント治療には本来160〜280万円かかるところ、ブリッジとの併用によって、治療費を132万円まで抑えられています。
関連記事:インプラントとブリッジはどっちがいい?費用の違いや併用の選択肢について解説
前歯のインプラントで歯がない期間は2〜6ヶ月!だけど仮歯があるから安心
前歯のインプラント治療の流れは、以下のとおりです。
- 治療計画と精密検査(2日〜2週間)
- 事前治療(治療期間は人それぞれ)
- 人工歯根埋入(1日)
- 人工歯根の定着期間(3〜6ヶ月)
- 人工歯の装着(1日)
人工歯根の定着を待ってから、人工歯を装着します。
「定着期間って歯がないの?」「前歯だと特に目立つからそれは恥ずかしい」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、定着期間には仮歯をつけるため、心配は不要です。
関連記事:インプラントの平均治療期間は7.5ヶ月!最短で3ヶ月!歯がない期間や食事について解説
前歯のインプラント治療ができないケース
インプラントは、誰もが受けられる治療法ではありません。
前歯のインプラント治療ができないケースは以下のとおりです。
- 18歳以下の未成年
- 歯周病が進行している
- 糖尿病や高血圧などの持病がある
- 妊娠中
- 骨粗鬆症などの理由により顎骨の密度が低い
インプラントは「そもそも治療を受けられるのか」を確認するため、まずは歯科医院で検査を受ける必要があります。
関連記事:インプラントに年齢制限はないが適正は20〜80歳!割合や年齢よりも大事な基準を紹介
前歯のインプラント治療で後悔する理由
以下5つの理由から、前歯のインプラント治療で後悔する方もいます。
- 治療費が予想以上に高額になったから
- 他の歯との違いが大きいから
- 前歯が長く見えるから
- 老後に除去ができなくなったから
- インプラントと歯茎の間が黒ずんで見えるから
それぞれ詳しく見てみましょう。
治療費が予想以上に高額になったから
インプラントは、最も費用がかかる治療法の1つです。
虫歯が神経から歯根に達した際の治療法には、インプラント以外にも入れ歯やブリッジがあります。それぞれの治療費を、表にまとめました。
保険適用 |
自由診療 |
|
インプラント |
原則なし |
400,000〜700,000円 |
入れ歯 |
総入れ歯:30,000円程度 部分入れ歯:20,000円程度 |
総入れ歯:300,000〜700,000円 部分入れ歯:100,000〜400,000円 |
ブリッジ |
30,000〜45,000円 |
240,000〜540,000円 |
予想以上に治療費がかかり「これなら入れ歯やブリッジにしておけば良かった」と後悔する方もいます。
関連記事:インプラントは分割払い可能!医療費控除になる!審査なしの選択肢も紹介
他の歯との違いが大きいから
インプラント治療が必要な方の大半は、他の歯も虫歯になっています。あるいは治療済みの虫歯があります。
前歯を1本だけインプラントにした場合、周りの歯との違いが目立つかもしれません。いくら審美性に優れた人工歯でも、周りとの差が目立っては意味がありません。
そのため「1本だけ綺麗な歯を手に入れたけど、他の歯がボロボロで違和感しかない」と後悔する方もいます。
前歯のように目立つ箇所は、周りの歯との兼ね合いも考えつつ治療する本数を決める必要があります。
周りの歯との違いが気になる際は、セラミック治療を施すのもおすすめです。詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事:インプラントとセラミックの違い5つ!値段やどちらが向いているかを解説
関連記事:歯がボロボロすぎて歯医者に行けない人必見!5つの原因と放置の危険性を解説
前歯が長く見えるから
歯が抜けると顎骨への刺激が減り、骨が痩せていきます。ご高齢で入れ歯をしている方の口周りにシワが目立つのもそのためです。
インプラントは、抜歯後に人工歯根を埋入する治療法です。歯根があるため、入れ歯やブリッジと比較すると顎骨に刺激を与えられます。
しかしそれでも天然歯と比べると刺激が弱く、徐々に歯茎が退縮していき、期間が経つと前歯が長く見える場合があります。
そのため「せっかくインプラントにしたのに歯茎が退縮して違和感がある」と後悔する方がいるのです。
歯茎退縮を防ぐには、正しいブラッシングや定期的な歯科健診、禁煙などが必要です。
老後に除去ができなくなったから
インプラント治療には、外科手術が必要です。そしてインプラントを除去する際にも、同様に外科手術が必要です。
しかし年齢を重ねるほど、以下の理由から除去のリスクが上がります。
- 高齢になると手術後の回復が遅くなるから
- 細菌感染や合併症などのリスクが上がるから
- 麻酔もリスクになり得るから
そのため高齢になってから「インプラントを新しくしたい」「入れ歯に変えたい」と思っても、治療ができない可能性があります。
関連記事:インプラントにした人の老後が悲惨と言われる5つの理由!メリットや年代別割合も解説
インプラントと歯茎の間が黒ずんで見えるから
インプラントは、人工歯根と人工歯、そして両者をつなぐアバットメントで構成されています。
普段見えるのは人工歯だけです。人工歯根とアバットメントは歯茎の中にあります。
しかし、退縮などによって歯茎の状態が変化すると、アバットメントの金属部分が歯茎から透けて見えることがあります。
これがインプラントと歯茎の間が黒ずんで見える原因です。
「せっかく綺麗な歯を手に入れたのに、次は歯茎の黒ずみに悩まされる」と後悔する方もいます。
関連記事:インプラントで後悔する8つの理由をブログから厳選して解説
関連記事:【完全版】インプラント治療が絶対だめと言われる11の理由を歯医者が忖度抜きで解説
10年後に前歯のインプラント治療を後悔しないためにやるべきこと
10年経っても前歯のインプラント治療を後悔しないためにやるべきことは、以下の3つです。
- 定期的に歯医者でメンテナンスを受ける
- 日々の口腔ケアを怠らない
- できるだけ早く治療を受ける
1つずつ詳しく解説します。
定期的に歯医者でメンテナンスを受ける
歯茎の退縮や老後のトラブルなどによる後悔を防ぐには、歯医者での定期的なメンテナンスが欠かせません。
3ヶ月から半年に一度のメンテナンスで、ネジの緩みなどインプラントに異常がないかを確認できます。
異常があると、インプラントが破損したり、隙間からインプラント周囲炎につながったりする可能性が高まります。
またインプラントは高額な治療のため、保証期間があるのが一般的です。保証適用の条件として「定められた期間きちんとメンテナンスを受けていること」が定められています。
保証期間について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:インプラントの保証期間は平均1〜10年!引っ越しや通院拒否で保証を受けられないって本当?
日々の口腔ケアを怠らない
数ヶ月に一度のメンテナンスのみならず、日々の口腔ケアも欠かせません。
たしかにインプラントは、虫歯にはなりません。
しかし「綺麗な歯を手に入れたから」と口腔ケアを怠ると、インプラント周囲炎になったり、他の歯が虫歯になったり、口臭が出たりする可能性があります。
インプラント治療後も、日々の丁寧な歯磨きは徹底しましょう。歯磨きができない場面でも食後は口を濯ぐ習慣や、うがい薬を使う習慣をつけると良いでしょう。
できるだけ早く治療を受ける
抜歯が必要なほど虫歯が進行していて、インプラントを希望するのであれば、できるだけ早く治療を受けましょう。
治療を受ければ、前歯に関する悩みは解決します。
しかし「60代になってからではなく50代のうちに治療を受けていれば、もっといろいろ楽しめたのに」と後悔する方もいるでしょう。
一度きりの人生だからこそ、治療費などの条件が許すのであれば、できるだけ早く治療を受けることをおすすめします。
関連記事:インプラントに年齢制限はないが適正は20〜80歳!割合や年齢よりも大事な基準を紹介
前歯だけでもインプラント治療がおすすめ
インプラントは、最も審美性に優れた治療法です。芸能人のように綺麗な歯を手に入れられます。
それでいて、入れ歯のように着脱の必要がありません。食事中や会話中に入れ歯が外れて、恥ずかしい思いをする心配はありません。
前歯は、口の中で一番目立つ場所です。そのため前歯だけでも、インプラント治療をおすすめします。
もちろん奥歯など前歯以外の箇所もインプラント治療がおすすめですが、前歯のように常に見えるわけではありません。
例えば、費用面で「すべての歯をインプラントにできない」とお悩みの方は、前歯だけでもインプラント治療を受けてみてはいかがでしょうか。
前歯のインプラント治療ならトラストデンタルクリニックにおまかせ
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。当院では、インプラント治療に関するさまざまな選択肢を用意しています。
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいたうえで治療を行います。
以下のように、ブリッジとの併用で前歯のインプラントにかかる治療費を抑える選択肢もございます。
▼当院における前歯4本の治療事例(インプラント2本・ブリッジ2本、治療期間6ヶ月、治療費132万円)

Before

After
当院の強みは、サージカルガイドを使用した、メスを使わない低侵襲インプラント治療です。
低侵襲インプラント治療によって術後の痛み・腫れは軽減されます。手術時間も短縮され、20分で終わるケースも珍しくありません。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
前歯のインプラント治療にかかる値段や後悔する理由、10年後も後悔しないためにやるべきことなどについて解説しました。
前歯のインプラント治療には、1本あたり40〜70万円の費用がかかります。
決して安くはありませんが、口の中で一番目立つ前歯だからこそ、審美性と耐久性に優れたインプラント治療がおすすめです。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。